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つくる人から、使う人の手元へ。心を込めた「ものづくりのバトン」を。

つくる人から、使う人の手元へ。
心を込めた「ものづくりのバトン」を。

ゴールから逆算して今の作業を考える

ゴールから逆算して
今の作業を考える

「ものづくりは、バトンリレー」そう思うことがよくあります。ゴールで待つお客様に製品が渡る瞬間まで、各自が持ち場で最善を尽くす。そのスタートラインに立つのが実装特機部です。実装特機という言葉に馴染みのない方もいるでしょう。
例えば、お店にあるカードリーダーには、プリント基板という製品の心臓部をなす電子部品が内蔵されています。実装特機部は、ICやコネクタなどの部品を基板に実装してこのプリント基板をつくったり、あるいは特機という名の通り、お客様の要望に応じた特殊な機器向けの基板製作を行います。ここで実装された基板が製造部にバトンタッチされ、ネジ締めやハンダ付けなどの後工程、検査を経て最終的な製品になるため、基板実装は製品づくりの言わば出発点を担っているのです。セキシンでは多種多様な製品を手がけており、基板の実装にかかる時間や工数はつくる製品によって違います。
だからこそ「納期達成のために“今”何の作業をすべきか?」という視点から、私は生産計画の作成や部品調達の段取りに携わっています。

「ものづくりの基盤」を支えるやりがい

「ものづくりの基盤」を
支えるやりがい

製造業は社会情勢の影響を受けやすく、予定通りにコトが進まない場面も少なくありません。例えば以前、部品調達の遅れから生産計画に遅延が生じ、基板の実装を通常の半分の納期で行わなければならないケースがありました。
こうした不測の時こそ、いかに冷静に工程管理を行うかが仕事の成否を分けます。私が現場に提案したのは、全出荷分を一度に基板実装するのではなく、まず半分に分けて、前半分の実装が終わったら後工程を担当する製造部にすぐ回す方法です。実装作業を2回に分けるため手間はかかりましたが、製造部の待機時間をなくすことで効率的に作業が進み、納期に間に合わせることができました。
私たちの仕事は、地道な作業の繰り返しに見えるかもしれません。けれど、その先には製品の完成を待つお客様がいて、やがて製品を使って笑顔になる誰かがいます。基板をつくることは、「ものづくりの基盤」を支えること。その誇りを忘れず、今日も一つひとつの仕事に心を込めたいと思います。